弁護士のSEO対策|法律事務所のホームページ集客を成功させる実践ガイド

この記事の著者

株式会社サイダーストーリー
代表取締役 炭田一樹

プロフィール

「良いサービスなのに、見せ方で損をしている」。数多くの士業事務所を見てきて、最も歯がゆく感じる点です。私は元々広告代理店の現場出身ですが、集客のテクニック以上に「先生の強みをどう言語化し、売れるサービスとしてパッケージングするか」こそが、事務所の売上を決めると確信しています。 本ブログでは、単なる集客論にとどまらず、事務所のブランド価値を高め、高単価でも選ばれるための「サービス開発」と「マーケティング戦略」の視点をお伝えします。

この記事でわかること
  • 弁護士・法律事務所にSEO対策が不可欠な理由と、紹介依存から脱却するための考え方
  • 法律事務所ならではのSEO戦略(取扱分野別ページ設計・地域名キーワード・弁護士広告規程への対応)
  • 具体的な施策の優先順位と、月別ロードマップ(1〜12ヶ月)
  • SEOを外注する場合の費用相場と、業者選びで失敗しないための判断基準
  • 内製化を見据えた体制設計の考え方
目次

なぜ弁護士・法律事務所にSEO対策が必要なのか

「うちは紹介で十分だから」。法律事務所の経営者から、よく聞く言葉です。

しかし現実は変わりつつあります。日本弁護士連合会の統計によると、弁護士数は2006年の約22,000人から2025年には約45,000人を超えるまでに増加しました。20年で倍以上です。一方で、裁判所の新受件数は横ばいか減少傾向にあります。

つまり、弁護士1人あたりの案件数は確実に減っているのが現状です。

紹介だけに依存する集客モデルは、紹介元の引退・移転・方針変更など、自分ではコントロールできない要因に左右されます。Web経由の問い合わせという「自分で増やせるチャネル」を持つことは、事務所経営の安定に直結します。

弁護士を探すユーザーの行動変化

法律トラブルを抱えた一般ユーザーの多くは、まずGoogleで検索します。「離婚 弁護士 福岡」「交通事故 慰謝料 相談」「相続 弁護士 費用」。こうしたキーワードで検索する人は、今まさに弁護士を探している「顕在層」です。

ポータルサイト(弁護士ドットコムなど)に掲載するだけでは、同じ枠の中で他の弁護士と比較され、価格競争に陥りやすくなります。自社ホームページをSEOで上位表示させることで、比較される前に「この事務所に相談しよう」と指名される導線を作れます。

SEOとWeb広告の違い

「広告を出せばいいのでは?」という疑問もあるでしょう。Google広告は即効性がありますが、法律関連のキーワードはクリック単価(CPC)が高いのが特徴です。「弁護士 相談」のようなキーワードでは、1クリック500〜2,000円以上になるケースも珍しくありません。

SEOは成果が出るまでに時間がかかりますが、上位表示を獲得すれば継続的にアクセスを集められる「資産型」の集客手法です。広告費をかけ続けなくても問い合わせが入る状態は、事務所経営の利益構造を大きく改善します。

理想は「SEOで安定した流入を作りつつ、広告で即効性を補完する」という組み合わせです。どちらか一方ではなく、マーケティング全体を設計する視点が重要です。

炭田一樹

「紹介で十分」という認識が続く間にも、競合はWebで顧在層を獲得し続けています。自分でコントロールできる集客チャネルを持つことが、長期的な安定経営の鍵です。

法律事務所のSEO戦略|3つの基本方針

弁護士のSEO対策は、一般的なSEOとは異なるポイントがあります。法律事務所ならではの戦略を、3つの方針に整理します。

方針1: 取扱分野ごとにページを設計する

法律事務所のホームページで最もよくある問題は、「取扱分野一覧」に全分野をまとめて1ページで済ませていることです。

SEOの観点では、これは大きな機会損失です。「離婚 弁護士」で検索するユーザーと「企業法務 顧問弁護士」で検索するユーザーでは、求めている情報がまったく異なります。

取扱分野ごとに独立したページを作り、それぞれのキーワードで上位表示を狙うのが基本戦略です。

具体的には、以下のようなページ構成が効果的です。

ページ種別URL例対策キーワード例
離婚・男女問題/practice/divorce/離婚 弁護士 ○○市
交通事故/practice/traffic-accident/交通事故 慰謝料 弁護士
相続・遺言/practice/inheritance/相続 弁護士 相談
債務整理/practice/debt/任意整理 弁護士 費用
刑事事件/practice/criminal/刑事事件 弁護士 ○○県
企業法務/practice/corporate/顧問弁護士 費用 相場

各分野ページには、その分野での解決事例(匿名化したもの)、費用の目安、相談から解決までの流れを掲載します。ユーザーが「この事務所なら自分の問題を解決してくれそうだ」と感じるための情報が揃っていることが重要です。

方針2: 地域名キーワードを徹底的に押さえる

弁護士を探すユーザーの検索行動には、「地域名+弁護士」という強いローカルインテントがあります。これは弁護士SEOにおける最大の特徴です。

「弁護士 福岡」「離婚 弁護士 名古屋」「相続 相談 横浜」。こうした地域名を含むキーワードは、まさに今その地域で弁護士を探している人の検索です。CVR(問い合わせ率)が非常に高くなります。

地域名キーワードの対策ポイントは以下のとおりです。

  • タイトルタグ・見出しに地域名を含める: 「福岡で離婚問題に強い弁護士|○○法律事務所」のように
  • 所在地情報を構造化データ(schema.org)で記述する: Googleに事務所の所在地を正しく伝える
  • Googleビジネスプロフィールと連動させる: SEOとMEO(マップ検索最適化)を一体で運用する
  • 複数拠点がある場合は拠点ごとにページを作る: 「東京事務所」「大阪事務所」をそれぞれ独立ページに

方針3: E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識する

法律情報はGoogleが「YMYL(Your Money or Your Life)」と分類する領域です。つまり、コンテンツの品質と信頼性が通常以上に厳しく評価される分野です。

E-E-A-Tを高めるために、法律事務所のサイトで実施すべき施策は以下のとおりです。

E-E-A-T要素具体的な施策
Experience(経験)解決事例の掲載(匿名化必須)、「○○件の対応実績」の明記
Expertise(専門性)弁護士プロフィールに経歴・専門分野・資格を詳細に記載
Authoritativeness(権威性)メディア掲載実績、書籍出版、セミナー登壇歴の掲載
Trustworthiness(信頼性)料金体系の明示、プライバシーポリシー、SSL対応、事務所写真

特に重要なのは「弁護士本人が記事の著者として明記されていること」です。「監修: 弁護士○○」だけでなく、構造化データ(Person schema)で著者情報をマークアップすると、Googleへの信号がより強くなります。

炭田一樹

取扱分野を1ページにまとめると、どのキーワードでも「薄い専門性」と評価されます。分野ページの独立は、SEO効果と信頼性を同時に高める最優先の構造設計です。

テクニカルSEO|法律事務所サイトの技術的な改善ポイント

コンテンツ以前に、サイトの技術的な基盤が整っていなければ、どれだけ良い記事を書いても上位表示は難しくなります。法律事務所のサイトでよく見かける技術的課題を整理します。

ページ表示速度の改善

法律事務所のサイトは、制作会社に任せきりで表示速度が遅いケースが多くあります。GoogleのCore Web Vitals(LCP・FID・CLS)は検索順位に影響するランキング要因です。

チェックポイントは以下のとおりです。

  • 画像の最適化: 弁護士の写真、事務所の写真をWebP形式に変換し、適切なサイズに圧縮する
  • 不要なプラグインの削除: WordPressで制作されたサイトは、使っていないプラグインが速度を落としていることが多い
  • キャッシュの設定: ブラウザキャッシュ・サーバーキャッシュを適切に設定する

Google PageSpeed Insightsで自社サイトのスコアを確認し、モバイルで70点以上を目指しましょう。

モバイル対応(レスポンシブデザイン)

法律トラブルを抱えたユーザーは、スマートフォンから検索することがほとんどです。業種によりますが、法律関連キーワードのモバイル比率は60〜80%に達します。

スマートフォンで見たときに、文字が小さすぎないか、電話番号がタップで発信できるか、フォームが入力しやすいかを確認してください。

内部リンク構造の最適化

取扱分野ページ、コラム記事、弁護士紹介ページの間で、適切な内部リンクを張ることが重要です。

具体的には以下のような構造です。

階層ページリンク先
トップページ事務所の全体像各分野・コラムへ
取扱分野:離婚・男女問題分野別の詳細ページ関連コラムへリンク
取扱分野:交通事故分野別の詳細ページ関連コラムへリンク
取扱分野:相続・遺言分野別の詳細ページ関連コラムへリンク
コラム:「離婚の慰謝料相場」知識提供型の記事離婚分野ページへリンク
コラム:「交通事故の示談交渉」知識提供型の記事交通事故分野ページへリンク
弁護士紹介経歴・実績
費用料金体系
ご相談の流れ相談〜解決までのステップ

取扱分野ページとコラム記事が相互にリンクし合うことで、Googleがサイト全体の専門性を評価しやすくなり、かつユーザーも必要な情報にたどり着きやすくなります。

炭田一樹

技術的な問題は「見えないバリア」です。コンテンツを強化する前に、既存サイトの速度とモバイル対応を確認することが、投資対効果を高める最短ルートです。

コンテンツ戦略|法律事務所が書くべき記事とその設計

SEOで上位表示を狙うには、継続的なコンテンツ制作が欠かせません。法律事務所が書くべきコンテンツの種類と、設計のポイントを解説します。

コンテンツの3分類

種別目的キーワード例CVへの距離
相談獲得型今すぐ弁護士を探している人を獲得「離婚 弁護士 ○○市」「交通事故 相談 無料」近い
知識提供型法律の疑問を解決し、信頼を獲得「離婚 慰謝料 相場」「相続放棄 期限」中間
認知拡大型潜在層の流入を広げる「パワハラ 証拠 集め方」「残業代 計算」遠い

多くの法律事務所は「相談獲得型」のページしか作っていません。しかし、「知識提供型」のコラム記事を充実させることで、検索流入を大幅に増やし、間接的に相談につなげることができます。

記事作成の5つのポイント

1. 検索意図に正面から回答する

「離婚 慰謝料 相場」で検索する人は、まず「相場の金額」を知りたいのです。冒頭で結論(相場: 50万〜300万円程度、ケースにより異なる等)を示し、その後に詳細を解説する構成にします。

2. 弁護士ならではの専門知識を盛り込む

AI生成やライター外注の一般的な法律解説との差別化ポイントは、実務経験に基づく判断です。「法律上はこうだが、実務ではこうなるケースが多い」という観点は、弁護士にしか書けません。

3. 専門用語は噛み砕いて説明する

法律用語をそのまま使うと、一般ユーザーは離脱します。「示談交渉」「不法行為」「損害賠償請求権」などは、初出時に簡潔な説明を添えましょう。

4. 図表・箇条書きで読みやすくする

手続きの流れはフローチャートで、費用比較はテーブルで、チェックポイントは箇条書きで。視覚的に整理された情報は、SEO上も有利です(強調スニペットの獲得につながります)。

5. CTAを自然に配置する

記事の末尾だけでなく、読者が「自分のケースはどうなんだろう」と感じるポイントにCTA(無料相談への誘導)を配置します。押し売りにならないよう、「ご自身のケースについては、弁護士に直接ご相談いただくのが確実です」のような自然な文脈で。

弁護士広告規程への注意

日本弁護士連合会の「弁護士等の業務広告に関する規程」では、以下のような表現が制限されています。

  • 誇大広告の禁止: 「勝訴率○○%」のような根拠不明確な数値表現
  • 比較広告の制限: 他の弁護士・事務所との比較表現
  • 品位を損なう広告の禁止: 射幸心をあおる表現

SEO記事を制作する際も、この規程に抵触しないかのチェックは欠かせません。特に外部のライターやSEO業者に記事制作を依頼する場合、弁護士広告規程を理解していない業者が多いので注意が必要です。

炭田一樹

弁護士本人の実務経験に基づく一言は、外注ライターには書けません。記事の構成は委託しても、「実務ではこうなるケースが多い」という視点だけは先生自身が加えてください。

ローカルSEO(MEO)|Googleマップで上位表示を狙う

弁護士を探すユーザーが「弁護士 ○○市」と検索すると、検索結果の上部にGoogleマップの枠(ローカルパック)が表示されます。ここに表示されるかどうかで、問い合わせ数は大きく変わります。

Googleビジネスプロフィールの最適化

MEO対策の第一歩は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を充実させることです。

  • 基本情報: 事務所名、住所、電話番号、営業時間を正確に記入(NAP情報の統一)
  • カテゴリ: 「弁護士事務所」「法律事務所」を設定
  • 写真: 事務所の外観・内観・弁護士の写真を定期的に追加(月1〜2回)
  • 投稿機能: 新着コラム、セミナー情報、お知らせを定期的に投稿
  • 口コミ対応: いただいた口コミには丁寧に返信する(ポジティブ・ネガティブ問わず)

口コミの獲得

法律事務所のMEOにおいて、口コミの数と質は非常に重要なランキング要因です。

ただし、口コミの依頼方法には注意が必要です。金品を対価に口コミを依頼することはGoogleのガイドライン違反です。相談終了時に「もしよろしければ、Googleで感想をいただけると嬉しいです」と自然にお伝えするのが適切です。

SEOとMEOの一体運用

SEO(自然検索での上位表示)とMEO(マップ検索での上位表示)は別々に考えるのではなく、一体で運用するのが効果的です。

サイトのSEO評価が高いほどMEOの順位にもプラスの影響があり、逆にMEOの口コミや情報充実度がサイト全体の信頼性評価にも寄与します。

炭田一樹

口コミ獲得は「お願いのタイミング」が重要です。解決直後の感謝の気持ちが高い時期に、自然な形で案内する習慣が最も効果的です。

月別ロードマップ|1〜12ヶ月で何をするか

SEO対策は中長期の取り組みです。「何をいつやるか」を明確にしておくことで、途中で挫折せずに継続できます。

フェーズ1: 基盤構築(1〜3ヶ月目)

施策優先度
1ヶ月目サイトの技術的な問題を洗い出し・修正(表示速度、モバイル対応、SSL)
1ヶ月目Googleビジネスプロフィールの登録・最適化
1ヶ月目Google Search Console・GA4の設置・確認
2ヶ月目取扱分野ページの新規作成 or リライト(主要3分野から)
2ヶ月目弁護士プロフィールページの充実(E-E-A-T対策)
3ヶ月目残りの取扱分野ページの整備
3ヶ月目内部リンク構造の設計・実装

フェーズ2: コンテンツ強化(4〜6ヶ月目)

施策目安
4〜6ヶ月目知識提供型コラム記事の制作開始月4〜8記事
4〜6ヶ月目相談獲得型ページのCTA最適化・フォーム改善
4〜6ヶ月目Googleビジネスプロフィールの定期投稿開始週1回

この時期にやりがちな失敗: 「まだ順位が上がらない」と焦って施策を変えること。SEOの効果が目に見え始めるのは、一般的に3〜6ヶ月後です。

フェーズ3: 拡大・改善(7〜12ヶ月目)

施策ポイント
7〜9ヶ月目検索順位・流入データを分析し、伸びている分野に注力Search Consoleのデータが蓄積される時期
7〜9ヶ月目既存記事のリライト(順位10〜30位の記事を優先)新規記事より費用対効果が高い
10〜12ヶ月目被リンク獲得施策(セミナー登壇、メディア寄稿、自治体との連携)自然な被リンクを意識
10〜12ヶ月目コンバージョン率の改善(ヒートマップ分析、フォーム改善)流入があるのにCVしない場合

期待できる成果の目安

正しく施策を実行した場合の一般的な目安です(事務所の規模・競合環境により変動します)。

時期期待できる変化
3ヶ月後一部のロングテールキーワードで順位がつき始める
6ヶ月後主要キーワードで20〜50位圏内に入り、月間流入が増加し始める
9ヶ月後地域名+弁護士系キーワードで10位圏内が出始める。月数件の問い合わせ
12ヶ月後複数キーワードで上位表示。安定的な問い合わせ導線として機能
炭田一樹

3ヶ月で成果が出ないのは正常です。SEOの成果曲線は後半に加速するため、最初の6ヶ月は「種まき期間」と割り切った計画設計が継続の鍵になります。

よくある失敗パターン|法律事務所のSEOで避けるべきこと

失敗1: ポータルサイトだけに依存する

弁護士ドットコムやココナラ法律相談などのポータルは集客チャネルの一つですが、掲載費用が継続的にかかり、同じ枠の中で価格競争になりやすいのが弱点です。ポータルは「補助的なチャネル」と位置づけ、自社サイトのSEOを集客の主軸にするのが望ましい構造です。

失敗2: 記事を量産するが質が低い

「とにかく記事数を増やせばいい」と考え、1記事500〜1,000字程度の薄い記事を量産するケースがあります。Googleはコンテンツの質を重視しており、薄い記事は検索順位が上がらないばかりか、サイト全体の評価を下げるリスクがあります。

月4記事でも、1記事3,000〜5,000字で検索意図に正面から回答する記事を作るほうが、はるかに効果的です。

失敗3: 分析をしない

Search ConsoleやGA4のデータを見ずに、なんとなく記事を書き続けるのは非効率です。どのキーワードで流入があるか、どの記事がCVにつながっているかを月次で分析し、次の施策に反映させることが重要です。

失敗4: SEOだけに頼る

SEOは中長期施策です。「半年間、SEOだけやって問い合わせゼロだった」というケースは、SEOの問題ではなくマーケティング設計の問題です。

短期はGoogle広告やポータル掲載で問い合わせを確保しつつ、中長期でSEOを育てる。この「短期施策と中長期施策の組み合わせ」を設計する視点がないと、どの施策も中途半端に終わります。

炭田一樹

「SEOだけで集客する」という発想は危険です。広告・MEO・ポータルとの連携を前提に設計し、SEOはその中の中長期の柱として位置づけることが安定した集客につながります。

SEOを外注する場合の費用相場と業者選び

費用相場

法律事務所のSEO対策を外注する場合の一般的な費用感は以下のとおりです。

施策内容月額費用の目安備考
テクニカルSEO(サイト改善)10万〜30万円(初期費用)初回の技術改善。継続費用は別途
コンテンツSEO(記事制作)月5万〜20万円月4〜8記事。1記事あたり1〜3万円が目安
SEOコンサルティング月10万〜30万円戦略立案・分析・レポート
MEO対策月2万〜5万円Googleビジネスプロフィール運用代行
総合パッケージ月15万〜50万円上記をまとめて依頼する場合

※ 上記はあくまで相場感です。事務所の規模・競合環境・対策範囲により変動します。

業者選びの5つのチェックポイント

1. 法律業界の実績があるか

法律事務所のSEOは、弁護士広告規程やYMYL対応など、業界特有の知識が求められます。「SEO実績があります」だけでなく、法律事務所の支援実績を具体的に確認しましょう。

2. 「順位保証」を謳っていないか

「○位以内を保証します」という業者は要注意です。Googleのアルゴリズムは常に変動しており、特定の順位を保証することは誰にもできません。

3. 施策内容が透明か

「何をやっているかわからない」というSEO業者は少なくありません。毎月のレポートで、実施した施策・その根拠・次月の計画が明示されている業者を選びましょう。

4. 内製化の支援をしてくれるか

永続的に外注し続ける必要はありません。将来的に事務所内でSEO運用を回せるよう、ノウハウの移管や体制構築を支援してくれる業者かどうかは、長期的なコストに大きく影響します。

5. SEO以外のマーケティング視点があるか

SEOは集客の一手段であり、最終的な目標は「問い合わせの獲得」です。サイトのCV設計、広告との連携、MEO対策など、SEO単体ではなくマーケティング全体を設計できる業者のほうが、成果につながりやすいのが実情です。

炭田一樹

業者選定で「弁護士広告規程を理解しているか」を確認するのは必須です。規程を知らない業者が作成したコンテンツは、公開後に修正・削除が必要になるリスクがあります。

自分でやるか、外注するか|判断の基準

自分でできること

  • Googleビジネスプロフィールの登録・更新
  • 口コミへの返信
  • 既存ページの基本的な修正(タイトル変更、内容追加)
  • Search ConsoleやGA4の基本的なデータ確認

専門家に任せるべきこと

  • サイト構造・テクニカルSEOの設計
  • キーワード戦略の立案
  • 競合分析に基づくコンテンツ戦略
  • 効果測定・改善サイクルの運用

判断の目安

状況推奨アクション
ホームページはあるが、ほぼ放置まずテクニカルSEO+基盤構築を外注
記事を書いているが成果が出ないSEOコンサルに分析・戦略を依頼
広告で集客しているが費用が高いSEOで自然流入を増やし、広告費を段階的に削減
マーケ担当者がいる戦略は外注、実行は内製の「ハイブリッド型」
将来的に内製化したいノウハウ移管型のコンサルティングを選ぶ

重要なのは、「外注するか自分でやるか」ではなく、「何を外注し、何を自分でやるか」を設計することです。全部外注は高コストになり、全部自力はリソース不足で頓挫しやすい。最適なバランスは事務所の規模と状況によって異なります。

炭田一樹

「全部外注」でも「全部自前」でもなく、戦略設計と日常更新を切り分けるハイブリッド型が、費用対効果と持続性のバランスが最も取れた形です。

よくある質問(FAQ)

SEO対策の効果が出るまで、どれくらいかかりますか?

一般的に3〜6ヶ月で変化が見え始め、本格的な成果(安定的な問い合わせ)が出るのは6〜12ヶ月後です。ただし、これは正しい施策を継続的に実行した場合の目安であり、競合環境や対策キーワードの難易度によって前後します。地域名+弁護士のようなローカルキーワードは比較的早く成果が出やすい傾向があります。

弁護士広告規程に違反しないか心配です。SEO記事でも規程の対象になりますか?

はい、ホームページ上のコンテンツも弁護士広告規程の対象です。「勝訴率○○%」のような根拠不明確な数値、他の事務所との比較、誇大な表現は規程に抵触する可能性があります。SEO記事を制作する際は、公開前に弁護士自身がチェックする体制を設けることを推奨します。

ブログ記事は弁護士本人が書かないとダメですか?

Googleが求めているのは、「誰が責任を持ってそのコンテンツを発信しているか」の明示です。記事の執筆自体は外部ライターに依頼しても問題ありませんが、弁護士が監修し、著者または監修者として名前が明記されていることが重要です。弁護士自身の実務経験に基づくコメントや見解が含まれていると、コンテンツの独自性も高まります。

他の士業(税理士・司法書士など)と比べて、弁護士のSEOは難しいですか?

弁護士のSEOは競合が比較的多い領域です。大手法律事務所、ポータルサイト(弁護士ドットコム等)、SEO対策済みの事務所がすでに上位を占めているキーワードも多くあります。ただし、「地域名+取扱分野」のロングテールキーワードはまだ対策が不十分な地域も多く、正しい戦略で取り組めば十分に成果を出せる余地があります。

SEO対策にかける予算の目安はどれくらいですか?

事務所の規模と目標によりますが、月10万〜30万円が一般的なレンジです。初期費用として別途10万〜30万円程度(サイト改善・戦略立案)がかかるケースが多いです。重要なのは「月額いくら」ではなく、「1件の問い合わせを獲得するコスト(CPA)」で投資対効果を判断することです。月30万円のSEO費用で月10件の問い合わせが取れれば、1件あたり3万円。その中から1件でも受任につながれば、十分にペイする投資です。

WordPressで作ったサイトでなくてもSEO対策はできますか?

はい、CMS(サイト管理システム)に関わらずSEO対策は可能です。ただし、タイトルタグやメタディスクリプションの変更、構造化データの実装、ページの追加・修正が容易にできる環境であることが望ましいです。WordPressは更新の自由度が高く、SEO用プラグインも充実しているため、法律事務所のサイトには適しています。

SEOとリスティング広告(Google広告)は、どちらを先にやるべきですか?

すぐに問い合わせが欲しい場合はGoogle広告が先です。広告は出稿した当日から表示されます。一方、SEOは効果が出るまで数ヶ月かかります。理想は「広告で短期の集客を確保しながら、並行してSEOの基盤を構築する」という両立型です。SEOが育ってくれば、広告費を段階的に削減できます。

まとめ

弁護士・法律事務所のSEO対策は、「記事を書けば上がる」という単純なものではありません。

取扱分野ごとのページ設計、地域名キーワードの網羅、E-E-A-Tの強化、技術的な基盤整備、そしてMEOとの一体運用。これらを戦略的に組み合わせることで、初めて成果につながります。

特に重要なのは、SEOを「単体の施策」ではなく「マーケティング全体の中の一つ」として位置づけること。広告との連携、サイトのCV設計、Googleマップ対策など、集客の仕組み全体を設計する視点がなければ、どれだけSEOに投資しても成果は限定的です。

サイダーストーリーでは、SEO単体ではなく「法律事務所のWeb集客全体を設計する」という視点で支援を行っています。紹介依存から脱却し、自分たちでコントロールできる集客の仕組みを作りたい方は、まずは現状の診断からお気軽にご相談ください。

お問い合わせいただいた方には、御事務所のWebサイトを簡易診断し、改善の方向性をお伝えします。

監修者

炭田一樹のアバター 炭田一樹 株式会社サイダーストーリー代表取締役

株式会社サイダーストーリー 代表取締役。Webマーケティング企業(株式会社デジタルトレンズ)にて福岡支社長を務めた後、独立。SEO・広告運用・サイト制作といった実務領域に加え、士業事務所の「強みの言語化」や「サービスメニューの開発」まで踏み込んだ支援を得意とする。「集客以前の“売れる仕組み”を作る」をモットーに、現在はマーケティング・採用戦略の壁打ち相手兼、Web施策の実行責任者として数社の士業事務所を支援。StockSun認定パートナーとしても活動中。

経歴: 株式会社デジタルトレンズ 元福岡支社長 / 業界歴8年
専門: サービス開発、Web集客全般、採用ブランディング

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